ブーンとツンは付き合って半年になる。
半年記念に、彼らは温泉にやってきた。
( ^ω^)「あったかいお」
ξ゚听)ξ「そうね」
( ^ω^)(ツン……何度見てもがっかりオッパイだお)
( ^ω^)(はぁ。詐欺だお。あんなオパイじゃ興奮できないお。
ツンと付き合う為にいくら貢いだと思ってんだお)
ξ゚听)ξ「どうしたの? ブーン」
(;^ω^)「あはは。なんでもないお。ちょっと緊張しちゃって」
ξ゚听)ξ「やだwwwもうエッチwww」
( ^ω^)(うぜえ……付き合う前みたいにツンツンしてた方が僕はよかったお)
ブーンはドMである。
それ故、彼は今のツンには満足できなかった。
ξ゚听)ξ「背中流してあげるよーw」
( ^ω^)「ありがとうだお」
('A`)「はぁ。どうせ混浴なんて婆しかねーよな」
ガラガラ……。
ξ゚听)ξ「どう? 気持ちいい?」
( ^ω^)「おー。普通だお」
('A`)「!!! 美人の女子大生がピザの背中を流している!?」
('A`)(やった! 俺はなんてラッキーなんだ!)
タッタッタ……
('A`)(おっと、挙動不審にしてるとまずいな。落ち着いて……カメラをタオルで包んで、と)
('∀`)「ふひひひひwwww」
ξ゚听)ξ「気持ちいい?」
( ^ω^)「ツン、くっつかないでくれお」
ξ゚听)ξ「だって人が入ってきて恥ずかしいんだもん〜www」
( ^ω^)(うぜぇ……)
ブーンにとって、このような行為はウザイこと極まりないのである。
何故なら彼はドMだからだ。一方、ドクオは苛立っていた。
('A`)(ちくしょおおおお! ピザが邪魔でおっぱいみえねぇぇぇぇ!!)
ガラガラー…
川 ゚ -゚)「む、すいてるな」
(;^ω^)「ぶっwwww」
女がまた入ってきた。なんと、上玉である!
まず乳がでかく、おまけに肌もピチピチだ。若い肌は、それだけで至高の見物となる。
しかし、体をぴっちりとタオルで隠している。
( ^ω^)(うはあああwwwwいい女だおwwww)
ξ゚听)ξ「ねぇブーン。私、濡れてきちゃった……」
( ^ω^)(うおおおお! あそこまでぴっちり隠されると興奮するお!
絶対に見せないとはいかないもののガードが固いお! 最高だお!)
ブーンは勃起した。
ξ゚听)ξ「やだ、ブーンったら……ここで、する?」
川 ゚ -゚)「ふー、いい湯だ」
( ^ω^)「うはぁwwwwいいお、最高だお!!」
ξ///)ξ「や、やだ。もう、ブーンったら大声で……でも、ブーンならいいよ」
('A`)(ちっ。素晴らしいタオルガードだ。ありゃ只者じゃねえな。
上玉だが……隙がないんじゃ撮るのは難しいか)
( ^ω^)「はぁはぁはぁはぁ……」
ξ゚听)ξ「ブーン、ん、ちゅ…」
ツンはブーンの体をなめ回します。
しかし、ブーンはそれどころではありません。
( ^ω^)(見えそうで見えない……! これだお、この焦らしこそが男のロマンだお!)
ξ゚听)ξ「あん……ブーン好き」
一方、ドクオは驚いていた。
('A`)「何!? あいつら、こんな所でやるつもりかよ!
クソ、湯気が邪魔でうまく撮れねぇ。だがこれはチャンス!」
ドクオはタオルにくるんだカメラを構え、ほふく全身でブーンとツンに近づく。
おや、また誰か混浴に入ってきたようです。
それは、いい年したおっさんだった。
(‘_L’)「ふう。ここの温泉は空いてますね」
(‘_L’)「いやー、失礼しますよ。よいっしょ! いい湯ですねー」
川 ゚ -゚)「そうですね」
(‘_L’)「おや、先客がいたのですか。失礼」
川 ゚ -゚)「いえいえ。どうぞどうぞ」
(‘_L’)「うん? ずいぶんと高い声をしてらっしゃる。
まるで女性のような……んん?」
おっさんはクーに顔を近づけた。
(;‘_L’)「う、うわああああああ!!! 女性だああああああ!!!」
川;゚ -゚)「え、あ、はい」
(;‘_L’)「も、申し訳ない! 女湯と間違えたようです! 失礼!!」
おっさんは頭を下げ、ダッシュで混浴を出て行った。
どうやら目が悪いようである。
(‘_L’)「こっちが男湯ですね!!」
バタン!!
「キャー!!変態――!!」
「痴漢! 誰かつかまえてーーー!!」
彼の名はフィレンクト。
後日、テレビに実名で報道される男である。
川 ゚
-゚)「なんだったんだろう。まあいい。そろそろ体を洗うか」
一方、濡れ場と化したブーンサイド。
ξ゚听)ξ「んー、ちゅぱちゅぱ」
( ^ω^)「湯気で見えないお。だがそれこそ焦らしの極意だお!」
ξ゚听)ξ「うふふ、そんなに見たいの? 私の裸」
('A`)「見たい、見たいぞおおおお!!」
('A`)「はっ、しまった! 声に出てしまったオワタ」
ドクオはほふく前進のまま、かなり近距離まで接近しています。
ξ゚听)ξ「んー、ちゅぱちゅぱ」
('A`)「あれ? ばれてないぞ? ククク、危ない危ない。この鬼畜盗撮王ドクオ様とした事が」
川 ゚ -゚)「む、体を洗うにはタオルをとらないとな」
川 ゚ -゚)「恥ずかしいが……仕方ないか」
ハラリ。
( ^ω^)「うおおおおおおおおおおお!!!」
タオルの落ちる音を、ブーンは聞き逃さなかった。
彼の興奮はついに最高潮まで到達。彼のロケットは月目掛けて噴射された。
ドピュドピュウ!!!
ξ゚听)ξ「キャッキャッ!!」
('A`)「ぐわっ!くせぇ!!」
ガラガラー…
どうやら、また誰か入ってきたようです。
(‘_L’)「ふー、とんだ災難だった」
(‘_L’)「まさかここが混浴だったとは……。
そうとは知らずに眼鏡を外してきてしまったよ」
(○_L○)「よし、これでバッチリ見えるぞ」
川 ゚ -゚)「あれ、貴方は……」
クーの裸が、フィレンクトの目に飛び込んできた。
(○_L○)「うわああああああああ!!!!!!!」
(‘_L’)「なんだ20代か」
川 ゚ -゚)「?」
(‘_L’)「幼女かと思ったのにガッカリだ。
この裏切り、どうしてくれるんだ? おい」
川;゚
-゚)「え、あの」
クーは、フィレンクトの背中にある刺青を見た。
彼はヤクザだ。彼にとって人一人を風呂に沈めるなど、容易だろう。
(‘_L’)「おいネエちゃん。どうしてくれるんやってきいとんねん」
川;゚ -゚)(まずい……)
クーは天才大学生である。
それ故、ヤクザの危険性については小説などでよく知っている。
川;゚
-゚)「こ、殺さないでくれ。なんでもするから」
(‘_L’)「本当に何でもするんやな?」
川;゚ -゚)「あ、ああ」
クーはふと逃げ道を探す。
非常口の光が、見えた。走れば逃げられるだろか。
このままではソープ嬢になってしまう。
(‘_L’)「じゃあ、まずは……」
その言葉が耳に入る前に、走った。
タオルなど持っている暇は無い。恥る暇も、だ。
後ろから、怒号が聞こえてくる。
もう少しで、非常口だ。
行ける。外に出て、助けを呼べば――――
('A`)「やっと隙を見せてくれたな」
川;゚ -゚)「なっ!?」
手で胸を隠す。
しかし、それも儚い防御だ。
クーの裸を、狙うレンズ。
股間を膨らませる、ブサメン。
――――最も、注意すべきだった男。
('A`)「あんたの裸、いただくぜ!」
そこにいたのは、ドクオだった。
パシャッ!!
('A`)「フヒヒ! こりゃ高く売れるぜ! ありがとよおじょうちゃんwww」
川 - )「……」
('A`)「あ、あれ? なんだ、これは」
川 - )「ふふ、ふふふ」
('A`)「そんな、そんなことって」
写真を確認し、ドクオがその場で呆然とする。
ありえない。こんな事があってたまるものか。
しかし、現実として、そこにそれは存在していた。
('A`)「ふたなりだとぉおおおおおおお!!!!????」
川 ゚ -゚)「私が女だと思ったか」
クーはその大きな胸を、べりべりとはがす。
そして、化粧を落とすと、
川 ゚∀゚)「やっと尻尾つかんだぜ、盗撮王ドクオ」
('A`)「あ、あんたは盗撮刑事のジョルジュゥゥゥ!!!!」
('A`)「てめえええええ!!!はめやがったなぁああああああ!!!」
( ^ω^)「男だとおおおおおおおお!!!????
くやしいいいいい!!! 釣られちゃったおおおお!!」
ξ゚听)ξ「きゃっ! もう一発!?」
ブーンはもう一度、発射した。
ツンの顔にかかる。しかし、ツンはまんざらでもなさそうだ……。
( ゚∀゚)「終わりだ。ドクオ。盗撮の現行犯で逮捕する」
('A`)「年貢の納め時か。おやっさん、いい腕してんな」
(‘_L’)「ふう、私の演技も中々だったでしょう?」
( ゚∀゚)「誰だお前は」
(‘_L’)「いえいえ、通りすがりの役者ですよ。
今、ヤクザもの撮ってて、それで刺青とか、ははは」
( ^ω^)「なーんだ、そうだったんですかお」
ξ゚听)ξ「何々? 盗撮!? 最低ね」
性行為を終えた二人も、騒ぎの輪に入る。
('A`)「あっ!!」
ドクオは、ツンのおっぱいを見た。
(川'A`)「うわあああああああ!! がっかりだああああああああああ!!」
( ゚∀゚)「さあ来い! てめえ、たっぷりはいてもらうぜ?」
('A`)「おえええええええ!!! がっかり、おえええええええ!!!」
( ゚∀゚)「こいつ、湯船にゲロ吐きやがった」
裸のまま連行されるドクオ。
旅館の外には、パトカーが何台も止まっていた。
(´・ω・`)「こんにちは。警察官のショボンです。事情聴取いいっすか?」
( ^ω^)「はい」
(´・ω・`)「じゃあ署までいきましょう」
ξ゚听)ξ「ちょ、ちょっとまってください。着替えてから…」
(´・ω・`)「いえいえ、そのままで結構です。
証拠とか隠されたらこまりますし」
ξ゚听)ξ「そんな! タオル一枚じゃ寒いし恥ずかしいわ!」
(´・ω・`)「あ? てめえ警察なめんな。何なら、そのタオルだって証拠品として預かってもいいんだぞコラ。
ムショで臭い飯くいてえのか?」
ξ゚听)ξ「国家権力には勝てないわね…」
(´・ω・`)「社会ってのはそう言うことだ。じょうちゃん、覚えておきな」
( ^ω^)(ドキッ!)
( ^ω^)(この人……なんていうか、すごくSだお。たまらんお!)
( ^ω^)「付き合ってくださいお!」
(´・ω・`)「おう、夜まで付き合ってやんよ。カツどんはでねえからな」
バタン。
ファンファンファン……!
(‘_L’)「ふう、どうやら事件も解決したようですね」
川 ゚
-゚)「そうだな」
(‘_L’)「あれ? あなたは!?」
そこには、ジョルジュ……いや、違う。こいつは。
川 ゚
-゚)「あのドクオの事だ。最初からジョルジュでは、恐らく感づいて逃げられていただろう」
(‘_L’)「じゃあ、最初の時のあなたは、本物…!?」
クーは名刺を手渡す。
川 ゚ -゚)「警視のクーだ。今回はおとり調査との事で、混浴に入った」
(‘_L’)「ひ、ひえええ!! じゃあ貴方は刑事!? いつから入れ替わっちょ!?」
フィレンクトが後づさる。
だが、クーは手を掴み、逃がさない。
川 ゚ -゚)「あなたから逃げた時に、どさくさに紛れてジョルジュと交代したのさ。
流石の私も、女性だからな。ドクオの腕力に勝てるか心配だった」
フィレンクトの顔が、真っ青になる。
それじゃあ、あの時、俺が脅した女は……警察関係者だったのか!?
川 ゚ -゚)「そういえば、貴方は私にこう言いましたよね?
責任を取れ、と」
(;‘_L’)「え、そ、そうかな? 私はしがない役者です。はい。
ついヤクザっぽい役をやってるからヤクザっぽい台詞がでちゃったみたいな、ね?」
川 ゚ -゚)「フィレンクト流星。流星組の組長……ですね?」
(‘_L’)「ギクッ! いやいや、私はしがない三流役者……ハハハ。こやつめ!」
フィレンクトの手に、手錠がかけられた。
川 ゚ -゚)「勘違いを装って女湯に入っちゃった罪。
ロリコン罪。麻薬とか色々そこらへんの罪。そして――」
(‘_L’)「ひ、ひぇぇぇ!!」
クーは、フィレンクトの手をそっと握った。
川///)「私の裸を見ちゃった罪で、こ、個人逮捕するぅ!」
フィレンクトの手と、クーの手が手錠と言う名の指輪で繋がった。
(‘_L’)「え?」
川 ゚ -゚)「責任、とってもらうんだからねっ!」
クーの唇が、フィレンクト流星の唇にかぶさった。
初恋は〜マシュマロの味〜それは、青春の味〜♪
(‘_L’)「く、クー」
川 ゚ -゚)「さあ、ムショに行くのと、デートにいくの、どっちがいいのっ!?」
(‘_L’)「もちろん、デートさ」
川 ゚ -゚)「うふふ。悪い人っ!」
(‘_L’)「君のハートにキャッチザ北斗星。なーんてなっ!」
混浴と言う名の聖地(ホーリーランド)
今宵も、運命に導かれた男女が、結ばれていった。
川
゚ -゚)「一生、はなさないでねっ! 既成事実作っちゃうんだから!」
(‘_L’)「まったく、俺たちってほんと不思議な出会いかたしちゃったな♪」
(´・ω・`)「てめえ、そんなに万引きしたのかっ! 今夜中には帰れないぞ。覚悟しろ」
( ^ω^)「ショボンさん。もっと僕を正義と言う名のムチで叩いてくださいお!」
ξ゚听)ξ「クシュン! 寒いわー。あー、寒いわー。心も寒いワー。ふられたWAWAWA」
数ヵ月後。
フィレンクトが惨殺死体で発見された。
犯人はジョルジュ。なんでも、ジョルジュはクーに惚れていたらしい。
んで、なんかもつれて殺しちゃった。
川 ゚
-゚)「ひどいわ、ひどいわーーーー!!!」
( ゚∀゚)「ひゃあああああ!! てめーが悪いんだ! 俺を愛さないから悪いんだ!」
一方、ドクオは出所して働いている。
ブーンはショボンを愛し、さらなる犯罪を重ね彼とあっていた。
(´・ω・`)「いい加減にやめろ。俺のために自分を汚すな」
( ^ω^)「僕にはもうショボンしかいないんだお!!」
※
(*゚ー゚)「ねえねえ、ここが噂の温泉?」
从
゚∀从「なんでも、混浴に入るとカップルになれるらしいな。ま、俺は興味ねーけど」
(*゚ー゚)「またまたーww期待してるくせに!」
( ´∀`)「いらっしゃいませモナ。混浴『恋の北斗七星』にようこそ!」
この街には、不思議な混浴がある。なんでも入ると幸せになれるそうだ。
今宵もまた、幸せなカップルが生まれるだろう。
fin