( ^ω^)ブーンが"入る"ようです

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:03:36.91 ID:S7R1gvyq0
<ヽ`∀´> 「ニダニダーwww ブーン菌が移ったニダーwwwww」

ミ,,゚Д゚彡「ちょwwやめぃwwwwうはwwwうつったwwww」

('、`*川 「キャーwww」



(;^ω^)「や、やめてくれお!僕は汚くなんかないお!」


<ヽ`∀´> 「黙るニダ!ボッカガッシ!」

ミ,,゚Д゚彡「ブーン菌を絶滅させてやる!」

(;^ω^)「い、痛いお!やめてくれお!」

('、`*川 「きもーいw」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:04:51.47 ID:S7R1gvyq0
どうしてみんな、僕をいじめるんだお?


僕が、何か悪いことをしたかお?


僕が、君たちを困らせたかお?


僕は一体


何を、したんだお?




〜( ^ω^)ブーンが"入る"ようです〜

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:08:56.05 ID:S7R1gvyq0
( ;ω;)「うっう……」

誰もいなくなった教室で
僕は一人泣き続ける。

( ;ω;)「おーおー……」

ニダーに殴られた横腹が、また痛みを増す。
フサギコに蹴られた足が、また痛みを増す。
誰にも助けたもらえない悲しみが増す。

( ;ω;)「……」

このまま僕は死んでしまうのだろうか。
そう思えるほど、痛みは直らなかった。

( ;ω;)「もう……疲れたお」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:12:00.32 ID:S7R1gvyq0
静かに目を閉じると、少しは痛みが和らいだ気がした。
このまま、目を閉じていたい。
動きたくない。

( ´ω`)「……」

呼吸の音が、ゆっくりになる。
やっぱり僕は、死ぬのだろう。

( ´ω`)「……」

思い残すことは、ないと思う。
母親だって、こんな馬鹿息子がいなくなってせいせいするだろう。

( ´ω`)「おやすみ、だお」

僕は、たった一人の教室で意識を失った。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:14:05.85 ID:S7R1gvyq0
──……・・・
─…・・・
……
・・


パシャッ!

パシャッ!


( ´ω`)「……?」


何か物音が聞こえて、僕は目を覚ます。
何だ、僕は死ねなかったのか。


( ゚∀゚)「うぇwww起きたwww居眠りブーンwww」

( ´ω`)(ジョルジュかお……)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:16:34.19 ID:S7R1gvyq0


( ゚∀゚)「何学校で寝てんだよwww」

( ´ω`)(うるさいお。お前等のせいで疲れてるんだお)

( ゚∀゚)「あるぇー?シカトォー?」

( ´ω`)(うるさいお)

( ゚∀゚)「おい、ブーンーー!」

( ´ω`)「……さぃぉ」

( ゚∀゚)「あ?何だって?聞こえねーぞ!」


( ゚ω゚)「うるさいお」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:23:12.44 ID:S7R1gvyq0
僕は、小さな部屋にいた。
そこには、転がった野球道具と、顔のない女の模型がある。
他には、小さな男の人形が落ちているくらいだろうか。

( ^ω^)「……」

最初は混乱していた僕だが、
この部屋を眺めるうちに、色々と思い出してきた。

ここは、ジョルジュの部屋だ。
それも、ただの部屋じゃなくて、ジョルジュ自身の部屋。
僕は、彼の部屋に"入った"のだ。

(;^ω^)(何でそんなこと分かるんだお?)

理由は分からない。
ただ、なんとなく。初めからそれが当然のように、僕は知っていた。
昔から、知っていたかのように。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:25:17.78 ID:S7R1gvyq0
( ^ω^)「……」

知っているのは、ここがどこかだけではない。
ここで、何が出来るのかも、僕は知っている。

( ^ω^)「……」

部屋のドアがある。
一つは、外に出れるであろうドア。
もう一つは、部屋の奥に進めるであろうドア。

( ^ω^)「……」


迷うことなく、僕は奥に進むことを決めた。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:27:35.68 ID:S7R1gvyq0
──……・・・
─…・・・
……
・・


( ゚∀゚)「……」

目の前に、僕が倒れこんでいた。
意識はない。
僕は、今ここにいるのだから。

( ゚∀゚)「……」

とりあえず、誰かが来たらまずい。
僕を、どこかに隠すことにしよう。
僕の体を持つと、意外にも軽かった。

( ゚∀゚)(いや、僕の筋肉が強くなってるだけかお……)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:29:39.51 ID:S7R1gvyq0
僕の体を引きずりながら、トイレへと運ぶ。
個室に座らせ、カギをしめ、自分は上から脱出する。
これで、しばらくは隠せるだろう。

( ゚∀゚)「……」

トイレにある鏡を見ると、案の定僕はジョルジュになっていた。
りりしい顔立ち、野球で鍛えた筋肉。
いつも、僕をあざ笑う顔。

( ゚∀゚)「……ぶっ殺してやりてーお」

誰に言うでもなく、ただ、呟いた。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:32:28.30 ID:S7R1gvyq0
教室に戻ると、すぐに生徒が集まってきた。
男子生徒、女子生徒。
まだ、誰も僕の異変には気付いていない。

<ヽ`∀´> 「ジョルジュ、おはよーニダww」

一番に話し掛けて来たのはコイツだった。
今なら、ケンカしてでも余裕で勝てるだろう。

( ゚∀゚)(……でも、そんなんじゃ意味がないお)

せっかく、"入る"ことが出来るのだ。
どうせなら、もっと。
もっと、苦しめて終わらせてやりたい。

( ゚∀゚)「おはよう、ニダー」

<ヽ`∀´> 「テラ真面目wwwwなんか調子狂うニダーw」

( ゚∀゚)「野球の朝練で嫌な事あってな。ちょっとテンションが低いんだお」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:34:17.89 ID:S7R1gvyq0
<ヽ`∀´> 「だお?」

( ゚∀゚)「……あー。そういや、今日ブーンみねぇな」

<ヽ`∀´> 「昨日たっぷりいじめたニダwww」

( ゚∀゚)「へぇー。どんな感じだった?」

<ヽ`∀´> 「いつもどーり、泣いて泣いてばっかりニダwwww」

違う。
僕が聞きたいのは、そんな事じゃない。

( ゚∀゚)「お前は、どんな感じだったんだ?」

<ヽ`∀´> 「どういう意味ニダ?」

もういいや。
聞くのも面倒くさい。
自分で、確かめることにしよう。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:38:42.22 ID:S7R1gvyq0
小さな部屋に僕はいた。
ここは、ニダーの部屋。
失礼ながら、勝手に"入ら"せてもらった。

( ^ω^)「やけに明るい部屋だお」

どうやら、相当楽しい学校生活なのだろう。
全く曇りが見えない。純粋に楽しんでいる。

( ^ω^)「……」

色々部屋をあさくって見ると、色々なものが見つかった。
韓国の国旗、お金、そして、輝く玉のような物体。

( ^ω^)「……」

輝く物体を手に取ると、僕には久しい感情が流れてきた。
随分と、感じたことのない、懐かしい感情。

( ^ω^)「友情なんて、糞食らえだお」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:42:24.68 ID:S7R1gvyq0
僕をいじめているくせに、他の人との友情は強いらしい。
どうやら、かなり友達を大事にしているようだ。

( ^ω^)「……お……」

強く念じると、その人の過去の事がわかるようになってきた。
流れ込むように、記憶が入ってくる。

( ^ω^)「なんだお。こいつ、僕と同じかお」

かなり昔、こいつも僕と同じ立場にいたようだ。
それも今じゃ、正反対の立場だが。

( ^ω^)「それじゃニダー。ちょっと昔に戻ってもらうお」

僕は、もう一度、輝く球体を手にした。
そしてそれを、思いっきり、地面に投げつける。

音を立てて、その球体は崩れた。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:44:44.58 ID:S7R1gvyq0
( ゚∀゚)「……っと」

ニダーの部屋から出て、ジョルジュの体に戻る。
目の前のニダーは、どこか抜けた顔で、僕を見ていた。

<ヽ`∀´> 「……」

( ゚∀゚)「……」

お互い、何も話さない。
彼の心の「大事な物」を壊したのはいいが、どうなるかは僕自身も分からない。

<ヽ`∀´> 「……」

すると、彼は何も言わずに立ち去った。
"友達"である僕に対して、何も言う事なく。

( ゚∀゚)(友情、無くしたみたいだお)

ジョルジュの顔で、僕はニヤリと唇を上げた。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:47:48.20 ID:S7R1gvyq0
ジョルジュの……いや、自分の席に戻る。
そこからニダーを観察すると、なんとも面白かった。


ミ,,゚Д゚彡「おいーっすニダー!」

<ヽ`∀´> 「……」

ミ,,゚Д゚彡「おりょ?朝からつめてーなーwwwどうしたぃ?」

<ヽ`∀´> 「……」

ミ,,゚Д゚彡「おいおい、いい加減しつけーよw」

<ヽ`∀´> 「うるさいニダ」

ミ,,゚Д゚彡「あ?」

<ヽ`∀´> 「僕に関わるなと言ってるニダ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:50:16.16 ID:S7R1gvyq0
ミ,,゚Д゚彡「おいおい……オメーも面倒くせー野郎だなぁ」

<ヽ`∀´> 「お前にあいさつするほうが面倒ニダ」

ミ,,゚Д゚彡「あ?」

フサギコの手が、ニダーの首元を掴む。
普段の彼らからは考えられない、異様な光景。

<ヽ`∀´> 「離すニダ」

ミ,,゚Д゚彡「テメー……次なんか言ったらマジだかんな」

フサギコは、それだけ言ってニダーから手を離す。
荒れた様子で自分の机に鞄を置き、そのまま僕のところに来た。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:53:27.13 ID:S7R1gvyq0
ミ,,゚Д゚彡「なぁ、ニダーどうした?」

( ゚∀゚)「しらない。俺にも、あんな感じだった」

ミ,,゚Д゚彡「……お前も機嫌悪そうだな」

(;゚∀゚)「そ、そんなことないぉ…ぜ!ちょっとテンション低いだけだ」


相変わらず、人の微妙な変化に気付く。
何だかんだ言って、彼らは仲がいいのだろう。
少しだけ、うらやましくも思う。

それと同時に、憎しみも。


( ゚∀゚)(フサギコの部屋にも入るかお……)

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:56:08.78 ID:S7R1gvyq0
('、`*川 「おっはよー!ジョルジュ君」

僕がフサギコの方を睨んでいると、ペニサスがやってきた。
あいかわらず、タイミングの悪い奴だと思った。

( ゚∀゚)「おはよう」

('、`*川 「なーにフサギコ睨んでんのよw」

( ゚∀゚)「なんでもねーよ」

('、`*川 「いーや、何かある!」

( ゚∀゚)「ねー」

('、`*川 「……私に隠し事は駄目だって、言ったでしょ?」

( ゚∀゚)(しらねーよ)

彼女は顔を近づけ、ボソリと小声で呟く。

('、`*川 「……今日、すごぃのしてあげるから……」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 20:58:52.04 ID:S7R1gvyq0
辞めてくれ。
お前みたいなビッチなんか、コッチからお断りしたい。

だが、いい事を思いついた。

( ゚∀゚)「……なぁ、お前溜まってんの?」

('、`*川 「ジョルジュ君となら……いつでも大歓迎」

( ゚∀゚)「いいよ。今日、すっげー楽しませてやるから」

そういうと、ペニサスの顔が真っ赤になった。
これがペニサスではなく、ツンだったらどれだけ良かっただろうか。

( ゚∀゚)「ほら、センセー着たし席もどれよ」

('、`*川 「うん……」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 21:03:16.75 ID:S7R1gvyq0
ショボン先生が、教室に入ってきた。
僕のいじめに気付きながら、一切関与しなかった先生。
僕にとって、それは加害者と何の変わりもない。

( ゚∀゚)(入るかお……?)

いや、今入るのはまずい。
自分がショボンになってしまえば、ジョルジュが抜けてしまう。
本来の彼に戻るまで、何分かかるか分からない以上下手なことは出来ない。

( ゚∀゚)(後でいっか)

とりあえず今は、ペニサスの番だ。

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 21:04:52.25 ID:S7R1gvyq0
授業が始まった。
誰も、僕がいないことに反応しない。
彼らにとって、ブーンというのはたったそれだけの存在なのだ。

( ゚∀゚)(さーて、もうそろそろかな)

みんなが授業に集中し始めた頃。
僕は、ペニサスの方に集中し始める。
彼女に意識を向け──


──"入った"

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 21:06:55.73 ID:S7R1gvyq0
( ^ω^)「おっおっ。女の子の部屋はいいおー」

ビッチといえど、流石は女の子だ。
まずは匂いから違う。
この匂いを常にかげるのなら、たとえビッチでも構わないかもしれない。

(;^ω^)「おっとっと……僕にはツンがいるんだお」

この姿。
本来の姿の僕の時だけ、何故か気持ちがリラックスする。
ジョルジュになっている時は──
──僕が、僕でないような。


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 21:09:28.73 ID:S7R1gvyq0
( ^ω^)「それより、目的の物だお」

部屋には物が散乱していて、何が何だか分からない。
だが、その中でもひときわ輝いている物があった。

( ^ω^)「……これが、ジョルジュかお」

ジョルジュに対する気持ち。
光がピンクであることから、好意を抱いていることが分かる。

( ^ω^)「……あったお」

彼への気持ちにあった、「性欲」
それを、ジョルジュの中から無理矢理取り出した。

( ^ω^)「これで、ただの対象のない性欲だお」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 21:11:25.69 ID:S7R1gvyq0
今度はその性欲を、膨らませ始めた。
僕が念じるたびに、どんどんそれは大きくなっていく。

( ^ω^)「おっおっー。面白いおー」

部屋を覆い尽くすほどの性欲。
もう、部屋にはこれしかないといっても過言ではない。

( ^ω^)「最後に……」

最も大事な部分。
僕は、それに手を掛ける。

( ^ω^)「……自制心を、取り除くお」

──……
……
・・

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:05:33.14 ID:S7R1gvyq0
( ゚∀゚)「──っと」

また僕は"自分"の中に帰ってきた。
そして、隣の席のペニサスの顔を覗き込む。

('、`*川 「──」

ぽーっとした感じで、まったく意識がないようだ。
口も半開きで、今にもヨダレが垂れそうになっている。

( ゚∀゚)(部屋変えすぎたからかお?)

いくら何でも、色々改造しすぎたかもしれない。
心と体が、上手くかみ合っていないのだろう。

( ゚∀゚)(ま、その内はじまるお)

彼女の、性欲発散劇が。

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:08:25.08 ID:S7R1gvyq0
('、`*川 「……」

ふと、彼女の焦点がきちりと戻った。
完全に、意識が返ってきたようだ。

('、`*;川 「……」

あたりをキョロキョロと見回している。
きっと、抑えられない性欲が彼女を困らせているのだ。

( ゚∀゚)(自制心は……かすかに残っているようだお)

彼女の顔を見ていると、ふと、目が合った。

('、`*;川 「ね、ねぇジョルジュ君……授業サボらない?」

顔を真っ赤にして、小声で言う彼女。
それを聞いた僕は、それを拒否する。

( ゚∀゚)「遠慮しとくわ」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:12:19.89 ID:S7R1gvyq0
彼女が、股間の辺りをモジモジさせながら言う。

('、`*;川 「何かすっごい来ちゃってさ……。お願い?」

普段の僕なら、こんな誘惑にすぐに乗ってしまうだろう。
だけど、今の僕はジョルジュ。
僕であり、僕でない。ジョルジュであり、ジョルジュでない存在。

( ゚∀゚)「そんなにしたいなら、ここでヤッちまえよ」

('、`*;川 「え──?」

僕は、彼女の僅かな自制心に追い討ちを掛ける。

( ゚∀゚)「オナニー。みんなの前でしたら気持ちいいんじゃね?」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:14:16.57 ID:S7R1gvyq0
('、`*川 「みんなの……前で……?」

まだ粘るか、自制心よ。
いくらビッチといえど、流石に簡単には崩れないようだ。

( ゚∀゚)「そう。全て解放してさ……快感に溺れるんだ」

自分でも驚くほど口が回った。
やはりここらへんは、ジョルジュが混ざっているのだろう。

( ゚∀゚)「お前は、淫乱なんだしよ」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:16:54.13 ID:S7R1gvyq0
その言葉で、完璧にペニサスは崩れた。
彼女の溢れるほどの性欲が、完全に解放される。

('、`*川 「……ん……」

授業中にも関わらず、彼女は自分のスカートに手を忍ばせた。
ここからでは見えないが、恐らく、手淫。

('、`*川 「んはぁ……」

今度は、声を我慢すらしていない。
完全に、自制心がない状態だ。

( ゚∀゚)(エロいおー)

ただ僕は、そんな事を考えるばかり。

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:23:02.52 ID:S7R1gvyq0
('、`*川 「んくぅ……気持ちいい……」

彼女の喘ぎ声は、もう教室中に聞こえるほど大きくなっていた。
もちろん、クラスのほとんどが気付いているだろう。

('、`*川 「みんなぁ……見てぇ」

ペニサスが、机の上に座り込む。
大きく股をM字に開き、それをみんなに向ける。

('、`*川 「ここが気持ちいーの……」

パンツをめくり、そこから彼女の性器がうっすら見える。
クラスの誰もが言葉を失い、そして見とれている。

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:25:28.78 ID:S7R1gvyq0
それは先生とて例外でなかった。
言葉を失っているのか、見とれているのか。
どちらにせよ、注意する気は無く、ペニサスを見ていた。

( ゚∀゚)(そんなに楽しみたいなら、参加させてあげるお)

僕は、ショボン先生に集中する。
意識を彼に向け──

──"入る"

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:27:38.31 ID:S7R1gvyq0
小奇麗な部屋だった。
流石はオトナ、と言った所だろうか。

( ^ω^)「……部屋を散策するのも、めんどくせーお」

そんなことより、面白いことをしよう。
彼にも、このゲームへ参加させるのだ。

( ^ω^)「……同じようにしてあげるお」

僕は、彼の部屋を、改造する──。

──……・・・
─……
…・・
・・


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:29:58.12 ID:S7R1gvyq0
( ゚∀゚)(さーて、反応はどうだお?)

自分の体に戻ったところで、ショボン先生を見た。
しばらく無意識の状態が続いた後、彼は動き出す。
"性欲"という名の自我によって。

(´・ω・`) 「ペニサスさん、いけないなぁ」

('、`*川 「せんせ……」

(´・ω・`) 「セックスは、男と女がするもんだろ」

ショボンがズボンを下ろす。
言葉を失っていた生徒が、悲鳴を上げる。
面白い、面白い。

今、このクラスを操っているのは、僕だ。

(´・ω・`) 「おら、入れてやるよ」

('、`*川 「早くぅ……」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:32:51.43 ID:S7R1gvyq0
川 ゚ -゚)「……これは不味い」

クラス委員のクーさんが立ち上がった。
この人も同じ……。僕のいじめに、関与しなかった人。

彼女は、他の先生を呼ぶつもりだろう。
教室のドアに向かい、外に出ようとしていた。

( ゚∀゚)「やーだーなー。クーさん。もうちょっと楽しむお?」

川 ゚ -゚)「ジョルジュ……?」

( ゚∀゚)「僕だお」

川 ゚ -゚)「……ないt( ゚∀゚)「お邪魔します」

───……・・・
─……・・・
……
・・

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:36:00.33 ID:S7R1gvyq0
( ^ω^)「おー!流石クーさんの部屋だお!」

かなり整理された部屋だった。
きちんと、引き出しまで用意されている。

( ^ω^)「かなり几帳面みたいだおw」

引き出しを開けてみると、それは個人によって仕分けされた感情のようだった。
親、兄弟、クラスメイト、友達──

( ^ω^)「僕の引き出しはどこだおー?」

これだけ数があるなら、僕の引き出しもあるのだろう。
感覚を頼りに探してみると、なんとなく感じる引き出しがあった。
恐らく、ここが僕の引き出し。

( ^ω^)「どんな感情だおー?」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:37:37.43 ID:S7R1gvyq0
引き出しを開け、中を見る。
出てきた感情を手に取り、それを感じ取ってみた。

( ^ω^)「……」

何だ、この感情。
よく分からない物だが……?


──悲しみと、怒り?


( ^ω^)「……なんで悲しみと憎しみだお」

意味が分からない。
僕に同情していたとでも言うのか?
なら、何故助けなかった。

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:39:41.43 ID:S7R1gvyq0
彼女は、僕へのいじめを知っていたハズだ。
それなのに、いじめを止めようとはしなかった。
助けてくれなかった。

( ^ω^)「……ちょっと、過去にお邪魔するお」

何人も部屋に入ったおかげで、大分この部屋の操作に慣れてきた。
人の過去に、"なりすます"こともできるらしい。

( ^ω^)「……」

彼女の過去に。
彼女が、僕のいじめを知ったときの気持ちに。

僕は、なりすます。

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:41:13.53 ID:S7R1gvyq0
───………・・・
──……・・
─……
…・・
・・






・・
…・・
─……
──……・・
───………・・

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:43:55.70 ID:S7R1gvyq0
(;^ω^)「馬鹿にするんじゃないお!!!」

彼女の記憶から帰ってきた僕は、とっさにそう叫んだ。
ふざけるんじゃない。
僕の気持ちなんか、彼女に理解されるハズが無かった。

(;^ω^)「やり返せるなら……とっくにやり返しているお!!」

それが出来ないから、どれだけ悩んだか。
この万能の女に分かるはずが無い。

(;^ω^)「僕は……必死だったんだお……」

誰かが助けてくれるまで。
ずっと耐えていた。
いつかは、救われるんだと。

でも……。

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:45:31.69 ID:S7R1gvyq0
( ^ω^)「……僕は、救われたんだお」

我慢し続けたおけげで、僕はこの力を手に入れた。
救われたのだ。

( ^ω^)「ふん……この糞女にも、抵抗できない悔しさを味合わせてやるお」

もうそろそろ、ジョルジュの体にも飽きたところだ。
ちょうどいい機会であると考えた僕は、
この部屋の奥へ、更に足を進めていった──。

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:49:19.58 ID:S7R1gvyq0
川 ゚ -゚)「……」

目の前で、ジョルジュが倒れこんでいた。
いいさ、どうせ教室は混乱状態。
後数分もすれば、"元の"意識も戻るだろう。

(´・ω・`) 「ほらっ!ここがっ!いいんだろうっ!?」

(///*川 「んぁっ!ふぁぁ……そっこです……ッッ!」

ショボンが、相変わらず腰を振り続けていた。
馬鹿らしい。
女となった今の僕に、あまり性欲はないようだ。

川 ゚ -゚)「馬鹿馬鹿しい」


131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:52:34.29 ID:S7R1gvyq0
混乱した生徒が、教室から出ようとしていた。
僕はそれを、とりあえず止める。
これ以上騒ぎが広がったら、色々と面倒くさそうだ。

(´<_`;)「クーさんッ!早く先生を呼ばなければ……」

川 ゚ -゚)「安心しろ。ぼ……私が何とかする」

(*´_ゝ`)「そうだぞ弟者!ペニサスたんのエッチシーンを目に焼き付けるんだ!」

色々変態がいるようだ。
もし、僕が普通どおりの生活をしていたら、そこそこ話が噛み合ったかもしれない。
そう考えると、少しだけブーンを懐かしく思った。

川;゚ -゚)(ん……僕がブーンだお?)

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:55:48.32 ID:S7R1gvyq0
他人の体を使いすぎたせいか、頭が混乱してきた。
僕はブーンであり、クーである。
それを、もう一度確認する。

川 ゚ -゚)(よし……そろそろ動くか)

僕は教壇の上に立ち、大きな声を出す。

川 ゚ -゚)「えー。みなさん静かにしてくださいー」

そこで、混乱していた生徒がこちらを向く。
取り残されたのは、腰を振るショボンと喘ぐペニサスだけ。

川 ゚ -゚)「キモショボンと、ビッチペニサスがセックスをしていますが、気にしないようにするおー」

みんなが、僕の話を聞く。
今まで僕に振り向きもしなかった人々が、僕を見る。

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:57:59.66 ID:S7R1gvyq0
川 ゚ -゚)「二人は性欲に溺れてしまったんだおwwww」

笑顔を作ろうとしたが、いかんせん顔が動かない。
どうやら、クーはあまりに無表情すぎて顔が固まってしまっているようだ。

ミ,,゚Д゚彡「おいおい……どうしちまったんだよみんな!」

フサギコが叫ぶ。
ほんとうに、面倒くさい奴だ。

ミ,,゚Д゚彡「ニダーも朝からおかしい……ジョルジュも、意識がねぇ!!
      先生もペニサスも、クーだっておかしいぞ!!」

川 ゚ -゚)「そうだなぁ」

ここでは何というのがベストなのだろうか。
考えた結果、私はこう答えることにした。

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 22:59:43.04 ID:S7R1gvyq0





川 ゚ -゚)「今からお前も、おかしくしてやるお」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:04:21.18 ID:S7R1gvyq0
僕は、彼の部屋に入った。
ジョルジュやニダーと同じ、少し汚れた部屋。

だが、よく見ると部屋は斜めに傾いている。
恐らく、彼の「混乱」を現しているのだろう。

川 ゚ -゚)「さーて、どうやって壊すかおー」

性欲に溺れさせようか。
だが、それももう面倒くさい。

川 ゚ -゚)「……んー」

部屋を見回すが、面白そうな物は何もない。
それならば……

川 ゚ -゚)「逆転の発想、だお」

145 名前: 訂正 投稿日: 2008/01/26(土) 23:07:09.76 ID:S7R1gvyq0
僕は、彼の部屋に入った。
ジョルジュやニダーと同じ、少し汚れた部屋。

だが、よく見ると部屋は斜めに傾いている。
恐らく、彼の「混乱」を現しているのだろう。

( ^ω^)「さーて、どうやって壊すかおー」

性欲に溺れさせようか。
だが、それももう面倒くさい。

( ^ω^)「……んー」

部屋を見回すが、面白そうな物は何もない。
それならば……

( ^ω^)「逆転の発想、だお」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:08:06.87 ID:S7R1gvyq0
彼の部屋から出て、クーの体に戻る。
彼には、ちょっとした細工をした。

(*゚ー゚)「ねぇ、フサギコ君?」

フサギコの彼女、しぃ。
童顔で、胸も大きい。
ツンの次に恋愛感情を抱いていたのが、彼女だった。

(*゚ー゚)「フサギコ君!どうしたの!?」

ミ,,゚Д゚彡「んばぁ?」

(;*゚ー゚)「ふ、フサギコ君?ふざけないでよ!!」

ミ,,゚Д゚彡「うぉーうぉー」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:10:28.93 ID:S7R1gvyq0
彼の部屋から、全て消し去った。
転がっていた道具や感情を、一気に取り除いた。

彼は今、何も知らない。
何も感じたことの無い赤ん坊だ。

ミ,,゚Д゚彡「んばぁーる!」

(#*゚ー゚)「クー!あなたフサギコ君に何したの!?」

しぃが僕を睨みつける。
中々勘のいい女のようだ。
他の生徒は、既に、教室から出て行っている。

川 ゚ -゚)「ちょっと部屋の片付けを。
     と言っても、全て捨てただけだお」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:13:07.09 ID:S7R1gvyq0
(#*゚ー゚)「はぁ?何?早く戻してよ!!」

川 ゚ -゚)「んー。捨てたからもう元に戻んないおww
     それより、しぃちゃんそんな怖い顔辞めるお?しわ増えるおw」

(#*゚ー゚)「何よ!もう……意味が分からない!」

川 ゚ -゚)「……あんまりうるさいと、君にもお邪魔することになるお?」

(#*゚ー゚)「わ、私に何するつもり……?」

川 ゚ -゚)「出来れば、君には入りたくないんだお。
     君は、唯一僕を助けようとしてくれたから」

(;*゚ー゚)「何を言ってるの……?」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:16:16.66 ID:S7R1gvyq0
川 ゚ -゚)「君だけが、僕を一度助けようとしてくれたお」

(;*゚ー゚)「だから、何の話?クー!」

川 ゚ -゚)「僕はクーじゃないお」

(;*゚ー゚)「意味分からない……。誰なのよ……?」

川 ゚ -゚)「それを聞いちゃうと、僕は君の部屋も改造しなくちゃいけなくなるんだお?」

(;*゚ー゚)「意味が分からない!あなたは誰!何をしているの!助けてよ!!」

川 ゚ -゚)「僕は、内藤ホライゾン。
     みんなの心に入って、部屋を改造したんだお」

最後の質問には、答えられそうに無い。

川 ゚ -゚)「お邪魔します」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:20:55.31 ID:S7R1gvyq0
やはり、彼女の部屋も綺麗にまとまっていた。
それでいて、女の子らしさのある可愛い部屋だ。

( ^ω^)「……しぃちゃんは、出来れば傷つけたくないお」

彼女だけが、僕を助けようとした。
いじめられていた僕に、「大丈夫?」と声を掛けてくれた。

それだけで、僕の心は随分救われたのだ。
その一言に、僕は恋心を抱くほどに。

( ^ω^)「記憶だけ消して……しばらく眠ってもらうかお?」

そうしよう。
一度救ってもらった恩は、きちんと返すべきだ。

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:25:22.93 ID:S7R1gvyq0
( ^ω^)「それじゃ、記憶にお邪魔するおー」

そうだ。
せっかくなら、彼女の過去を少し覗こう。
僕を助けたとき、どんな感情だったのだろうか。

( ^ω^)「何だかパンツを覗くみたいで緊張するお・・・・・・w」

彼女の過去に、手を触れる。
僕は、その中に入り込んだ。

──……・・
─……
…・・
・・

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:29:22.25 ID:S7R1gvyq0
──お前、ブーンに優しくしろよwww

えー?どうして?アイツ今いじめてんじゃないの?

──だからぁ。そこで優しくして、一気に突き落とすわけwww

うっわーwwwフサギコちょーヒドイじゃんwwwww

──あいつのことだから、素直に「ありがとうだお!」とか言いそうwwww

きゃははwwww 何かストーカーとかされそうじゃない?

──そんときゃ俺がぶっとばす

フサギコォ〜ww

──今度俺がボコボコするから、優しく声かけてあげな

おっけー。それで突き放すんだね?

──おう!……しぃ……

もぉ……エッチなんだからぁ……

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:31:31.44 ID:S7R1gvyq0

・・
……
─……
──……・・


( ゚ω゚)「ふぅー……ふぅー……」

抑えろ。
自分を抑えろ。

( ゚ω゚)「くそぉ……くそぉおおおおおおおおお!!!!!!」

僕は、ただ。
彼らの、思い、通りに。

( ゚ω゚)「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

彼らの、思い、通りに。

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:35:27.24 ID:S7R1gvyq0
僕は何に関わらず、暴れる。
とにかく、全てを破壊する。

( ゚ω゚)「ああああああああああああああああ!!!」

全てを。
僕の周りにある全てを、破壊する。

もう全てが。
全てが、信じられない。


( ゚ω゚)「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!」


──……・・
─……
・・

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:37:55.47 ID:S7R1gvyq0
川;゚ -゚)「はぁー……はぁー……」

気付けば僕は、クーの体に戻っていた。
もう、破壊するものがないくらいに、部屋は荒らしている。
居場所が無くなった僕は、恐らく追い出されたのだろう。

川;゚ -゚)「っっ……はー……」

女の体に入った途端、息が上がった。
相当体力がないのだろう。

川;゚ -゚)「冷静な自分がムカツクお……」

クーの体に入った途端これだ。
無駄に冷静な自分がいる。

川;゚ -゚)「……しぃは……?」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:40:47.73 ID:S7R1gvyq0
(*゚△゚)「アびゃbニャややこあwkどあkどあsふぉあwjf」

彼女は、狂い叫んでいた。
何の意識もなく、ただ、そこで叫ぶだけで。

(*゚○゚)「おびょーぶぶぶぶぼー!!!」

壊れた。
僕は咄嗟にそう考えた。
全てが消えたのではなく、壊れたのだ。

(*゚△゚)「このロワj家オアwkでオアwk度sfkgきあじgじゃえいおgjしおdgjぢgj」

へらへらと笑っている。
体をくねくねさせながら、ただただ叫んでいる。

川 ゚ -゚)「……終わりだお」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:43:40.33 ID:S7R1gvyq0
教室は無残な姿になっていた。

荒れた机。
倒れこむジョルジュ。
赤ん坊になったフサギコ。
セックスをするショボンとペニサス。
そして、狂ったしぃ。

川 ゚ -゚)「……いい気味だお」

そう呟いた。
自分に言い聞かせるかのように。

川 ゚ -゚)「そろそろ、他の先生が来るお」

部屋に入ってばかりいたから、時間の感覚が分からない。
恐らく、まだこの事件がおきてから1分も経っていないだろう。

川 ゚ -゚)「……いくかお」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:46:19.28 ID:S7R1gvyq0
次はどこへ行こう。
もちろん、決まっている。

川 ゚ -゚)「最後に、君の姿を見たいんだお」

最後。
ふと、自分の口からその言葉が出た。

どうして最後?
僕はまだ、色々やれるだろうに。

川 ゚ -゚)「……とりあえず、会いに行くお」

僕の大事な人。
ツン。

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:50:33.81 ID:S7R1gvyq0
川 ゚ -゚)「お邪魔する」

隣の隣のクラス。
その教室に、僕はきちんとあいさつをして入った。

( ゚д゚ )「どうしたクー君?今は授業中だが」

川 ゚ -゚)「大事な人に、会いに来た」

生徒の方を見る。
誰一人違わず、僕の方を見ていた。

その中でも、僕にとっては輝いて見える人がいる。

川 ゚ -゚)「ツン、君だお」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:53:03.91 ID:S7R1gvyq0
ξ゚听)ξ 「……?」

ツンがキョトンとした顔で僕を見る。
ああ、そうか。
今の僕は、クーなんだった。

川 ゚ -゚)「ツン、君に今、好きな人はいるかお?」

教室中が静かになった。
みんなが僕とツンを交互に見ている。

ξ゚听)ξ 「え……あんた誰……?」

川 ゚ -゚)「僕だお。ツン」

ここまで言ったら、気付いてくれるお?
ねぇ、ツン。

ξ゚听)ξ 「ブーン……?」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:55:08.66 ID:S7R1gvyq0
ξ゚听)ξ 「の真似をして、何のつもり?」

川;゚ -゚)「……僕がブーンだお」

やはり、この姿では伝えるのが難しいらしい。
それに、こんなクラス全員のままでは、話し辛いだろう。

川 ゚ -゚)「ツン、ごめんだお」

ξ゚听)ξ 「何……?」

川 ゚ -゚)「ひどいようには、しないから、"入る"お?」

ξ゚听)ξ 「あなた大丈夫……?」

ごめんだお。
ツン。

川 ゚ -゚)「お邪魔します」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/26(土) 23:57:50.92 ID:S7R1gvyq0
ツンの部屋は──やっぱり、ツンらしかった。
決して汚い訳ではないが、綺麗でもない。
ただ、妙に凝った部分があるのは確かだ。

( ^ω^)「ごめんだお、ツン。悪いことはしないお」

最も、僕を裏切るようなことがなければ。
だけど。

( ^ω^)「君は、僕の事をどう思ってるんだお?」

随分長い間、一緒にいたお。
幼稚園から、高校1年まで。
高校2年になって、初めてクラスが別れたお。

( ^ω^)「僕は、ずっと君のこと好きだったお」

君なら気付いていたよね。
同じように、僕も気付いていたよ。


221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:01:16.36 ID:fvMI99xr0
君も、僕のこと好きなんだって。
僕と話している時の君の顔、すっごく綺麗だって。
知っているよ。

( ^ω^)「ねぇ、ツン」

僕は知っているよ。
君は、僕の事好きなんだ。
相思相愛って奴だよね。良かった。

( ^ω^)「ねぇ、ツン──」

僕、いじめられてたんだ。
でも、今日、お返ししたよ。
もう、僕は弱くないんだって。

( ^ω^)「ねぇ──」

──ツン、どうして君の部屋には、僕への感情が一つもないんだい?

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:03:38.93 ID:fvMI99xr0

まさか、君も僕を裏切る訳じゃないよね。
ごめんね、疑ったりして。

( ^ω^)「あ、分かったお!」

きっと、クーの姿で驚かしたから、混乱しているんだ。
部屋の中が、ちょっとごちゃごちゃなんだね。

( ^ω^)「それじゃ、僕が整理してあげるお」

大丈夫。
みんなみたいに、変な風には改造しないから。

( ^ω^)「ただ……僕への気持ち、作ってあげるお」

とっても大きく。
僕への好意を、すっごく大きく。
作って、あげるから。

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:05:20.49 ID:fvMI99xr0
──……・・
─……
…・・
・・


川 ゚ -゚)「お邪魔しました」

僕はツンの部屋から出てすぐ、教室を出た。
向う場所は、"僕"を隠した男子トイレ。

川 ゚ -゚)「……」

カギのかかった個室。
隣の部屋から上を伝って、そこに入る。


( ω)

川 ゚ -゚)「随分と長く寝てたお?僕」

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:06:53.34 ID:fvMI99xr0
意識のない僕。
いや、正しくは意識はここにあるのだけれど。

川 ゚ -゚)「もう、いじめる人はいなくなったお」

だから、安心して僕に戻れる。

川 ゚ -゚)「ツンは、僕を愛してくれてるお」

だから、安心して傍にいれる。

川 ゚ -゚)「もう、僕は弱くないんだお」

だから、安心して。



川 ゚ -゚)「……ただいま──」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:07:43.03 ID:fvMI99xr0
───……・・
──……
─…・・
…・・
・・











238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:10:28.46 ID:fvMI99xr0










241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:11:18.96 ID:fvMI99xr0
暗闇に、僕はいる。
何も見えない、本当の闇。

ここは、どこ。
僕の心の部屋は、どうなっている?

何で何も見えない。
これじゃ、何をすることも出来ない。

そうだ。
一旦出よう。
一旦部屋を出て、クーに戻ろう。




でも……扉は、二つある。

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:14:11.83 ID:fvMI99xr0
一つは、外に出れる。
今の僕の体、クーに戻ることが出来る。

もう一つは、部屋の奥へと進む。
そして、この部屋。僕の体に入る。


どちらに入るかなんて、分からない。
真っ暗な部屋。
何も分からない。


でも、行かなきゃ。
この闇に飲み込まれる前に。
僕は

行く。


( ^ω^)「お邪魔しましたお」


・・
……
─……
──……

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:14:54.91 ID:fvMI99xr0



















254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:19:21.09 ID:fvMI99xr0
※10日後

川 ゚ -゚)「……ジョルジュ、来てたのか」

( ゚∀゚)「あいにく、遊べる友達はみんな狂っちまったもんでね」

早朝の教室。
そこに、二人の男女がいた。

川 ゚ -゚)「……どうやら、今日クラス替えのようだ。
     ウチのクラスが半分以上駄目になったせいで、再編成らしい」

( ゚∀゚)「だろーな。みんな狂っちまった」

川 ゚ -゚)「ああ……」

( ゚∀゚)「腰振るわ喘ぐわ泣くわ叫ぶわ……。ショックで引きこもるわ……」

川 ゚ -゚)「一人、完全に意識が無くなったしな」

( ゚∀゚)「ほんと……何だってんだよ……」

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:22:35.68 ID:fvMI99xr0
川 ゚ -゚)「私も、気付いたら男子便所にいたしな」

( ゚∀゚)「俺だって、何か変なとこで倒れてたし」

二人は顔を見つめあい、また溜息をついた。
いくら考えても、結論には辿り着けないらしい。

ξ゚听)ξ 「……」

そこに、一人の少女が現われる。
髪が金色の、可愛らしい少女。

ξ゚听)ξ 「……ねぇ、ブーンは?」

川 ゚ -゚)「隣のクラスのツンさんだったかな?今日は私達のクラス以外は休みだぞ」

ξ゚听)ξ 「ねぇ、ブーンは!?」

川 ゚ -゚)「……来ていない。来られない」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/01/27(日) 00:25:35.30 ID:fvMI99xr0
ξ゚听)ξ 「ブーン?どうしたのかな……。
       私、ブーンがいないと駄目なのに……」

少女はいかにもさびしげな目で、また歩き出す。
未だに、独り言を続けて。

ξ゚听)ξ 「ブーン……愛してる。あなたがいなかったこの10日間、私死にそうだった。
       お願いだから、出てきて?私にはあなたしかいないの。
       何でもしてあげる。すっごい愛しているの。おねがい……」

教室から姿を消した彼女。
残された二人は、もう一度顔を見合わせて息をついた。

川 ゚ -゚)「彼女も……」

( ゚∀゚)「だな……」

それでもまだ、彼女は言葉を続ける。
彼女の心を埋め尽くす、ブーンという人物を求めて。

ξ゚听)ξ 「愛しているの。愛している。お願いだから、出てきて。ブーン……」


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